八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第11章 ページ11、白の鳳凰
最初こそ、魔法帝は真面目に自分ができる仕事を模索してくれていたらしい。
人付き合いは苦手だから、ある程度控えつつ
それでも戦闘力を生かせるように…などなどと。
だが…
別に模索しなくても、頼まれればなんでも一生懸命やる。
ということが分かった途端…
仕事の紙の束を押し付け、とんずらするようになった。
魔法帝「新たな魔法が僕を呼んでいる~^^♪」
ケイト「待てやゴラァーーー!!!;」
追いかけっこは続きそうだったが、仕事の方が山積みのため動けず
そんなことに時間を割くよりも仕事へと集中した結果…
気付けば、1週間に50もの仕事をたった一人でこなしていた。
結果として…
仕事を押し付けるだけ押し付けられ、魔法帝は自由奔放に
姉上は必死に仕事に追われつつ、全て終わらせるという激務に変わってしまったそうだ…;
フエゴレオン「職務放棄では…?;」
レオポルド「側近の人にやらせれば?」
ケイト「ああ;
やってはいるんだけど、いい経験になるはずだって;」
フエゴレオン/レオポルド『なるほど;/大変だ…;』
ケイト「それから…
緊急要請があれば、9つの団のどこにも行けるようにしつつ
その合間に、「戦場への光速移動からの助っ人」、
「魔法帝の雑務」を側近と手分けして行いつつ、歴史上の書類「整理」から「作成」に至るまで;」
フエゴレオン「そして…
結果として
1週間に50もの任務をこなすというハイペースになってしまったと;」
ケイト「そうなんです;」ずううん
そう冷や汗交じりに纏めて言う兄上に
その肩に頭をもたれかけながら姉上は沈み込んでいた。