八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第10章 ページ10、入団試験
魔法帝「…魔法を使わなくとも、これだ。
彼女は既に、団長をも超えている。
魔法騎士団の九団を総合しても足りないだろう。
そして、既に私とも互角に渡り合えている。
どこかの団に入るとすれば、戦力は大いに傾く」
ケイト「見せた方が早いってことで攻撃してきたの?;」
魔法帝「そーいうこと^^♪」
ケイト「最後までやりたかったなあ;(溜息)
復元」
しゅううう
魔法帝に最後までやる気はないと悟った姉上は
瞬く間に、二人の立っている「粉々となっていた場所」だけに限らず
試験会場の全ての損傷を、消滅した空間に至るまで創造魔法で直した。
「ならば、どのようになさるつもりですか?」
魔法帝「新たな魔法騎士団、発足。かな?」
どよっ!!!
その瞬間、周囲がざわつきが激化した。
「彼女を団長に?」
「まだ15だぞ!?」
「魔法帝は何を考えているんだ!?」
「今から新たに入団者を募るつもりか?」
様々な憶測が飛び交う中
魔法帝「静粛にいいいいいいいい!!!!!」
びりびりびりびり
きいいいいいいいいいん
あまりの大声に耳がつんざき、耳を塞ぐ者が続出した…;
魔法帝「結論として、一人だけの魔法騎士団とする」
『!!!』
ケイト「え?
私一人だけで切り盛りすんの!?;」
魔法帝「そ^^♪
そして彼女にはやってもらうことがある。
九魔法騎士団の、各々の補助とサポート。
これほどの戦力が「遊撃隊」になれば、戦場にとっては大いに助かる(ぽんっ)
彼女にしか出来ないことは、それこそ大いにあるからね(にっこり)
違うかい?」
肩に手を置きながら笑って言う魔法帝に…
周囲はざわつくことなく、その言葉に同意したように感じた。