八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第10章 ページ10、入団試験
「ほおっ…この年にして、もう自然の魔から魔力を」
「これは魔力として含めるべきか?」
「魔力として用いられている時点で、それは「魔力」とも相違ないだろう」
「それ以前に、彼女の魔力の総量は異常だ」
ユリウス「流石、鳳凰というより神に選ばれし者…かな?」
団長たちが次々に胸中の思いを呟く中
ふふっと笑う人が見えた。
いつものことだけど、魔法帝にそっくり。
水色の幻鹿団団長のユリウスさん。双子の弟なんだっけ?
そう思う中、実戦を行うことになったが言わずもがな…
姉上の相手は瞬殺。
高度な空間防御魔法を展開されたが、例の魔法刀で一刀のもとに叩き伏せられた。
ケイト「魔操作魔法・リバース+衝撃伝達魔法・砕牙一閃」
魔操作魔法・リバース
自らの魔を介して、魔の状態へと戻し
如何なる魔法をも無効化しつつ、その魔を「自らの魔」として吸収する魔法。
人や生物、建物を貫いた場合、斬れずに魔力だけが吸収される。
空気中の魔をも吸収されている。
衝撃伝達魔法・砕牙一閃(さいがいっせん)
音速によって生み出した衝撃波を、魔を介して操作し
それを魔法から体内に至るまで叩き込むことで動きを麻痺させ、気絶させる。
刀に上記の魔法を同時発動した瞬間
刀の周囲に光の魔が集い、纏わりついた。
その瞬間、誰の目にも映らないほどの速度で叩き切られた。
光同化魔法による、光速移動によるものだと解ったのは
団長たちの会話を聞いた時だった。