八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第10章 ページ10、入団試験
同様に飛び回る的を打ち落とす試験だと
ケイト「よっと」
ずばばばばばば
衝撃伝達魔法で、的の中央のみを貫きつつ
それを一瞬という時間の間に、50もの的を叩き落していた。
目に移らないその圧倒的速度に…
周囲はただただ唖然とするばかりで。
魔力がどれほど多いかを量る試験においても
ケイト「すぅ…」
ぼごぉっ!!!
自然の魔を感じつつ
それと気持ちを一つにしながら姉上が息を吸うと
瞬時に周囲の魔が姉上に集まり
白く光輝く魔が瞬く間に身を覆い、それが拡がっていき
それは試験会場の外にまで及んだ。
姉上に教わったけど、やっぱりすごい。
先程やっていたのは
『自然に宿る魔をもとに、魔力として練り上げる。
まずは魔の感知から発展させていけばできるよ。
そしてそれらを自らの魔力としつつ、それを扱う術を身につける必要がある。
魔力を温存しつつ、いつ如何なる時でも魔法で戦えるようにするためにね』
前に、その言葉と共にやっていたことと全く同じで
俺に教えようとしていたことなのだろう。
俺もいつか、出来るようになろう…
そう思った直後、変化が起こっていた。
あまりの魔力の濃密さに、床にヒビが入り
腰紐の端から床の破片まで、中空へとあがっていき
その圧倒的魔力は、多くの反響を呼んだ。
早い話…
姉上は、どれもぶっちぎりだった。