八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
がらっ
それから数分も経たぬ内に、病室の扉は開いた。
魔法帝「何か新たな解決法が見つかったら、連絡するよ」微笑
ケイト「ありがとうございます^^」
去り際に言われた言葉に、礼を言う声が聴こえ
魔法帝に目を向けると…
魔法帝「盗み聞きは感心しないね^^」
フエゴレオン「…すみません;
心配の方が勝ってしまいました」ぺこり
やはり、隠し事は通用しないようだ。
魔法帝の魔法は、「思念」属性…
魔を介して
相手の心から記憶まで、向かい合っただけで全て読み取れる「思念伝達魔法」。
つまりを言うと…
次の動きから考えまで、全部が一目瞭然ということだろう。
魔法帝は、この能力と、ケイト並みの著しく高い魔力で
瞬く間に魔法帝へのし上がり
歴史上最も多く
「裏切者」や「スパイ」に至るまで、全てひっとらえることに成功した。
魔法帝「…いや、いいよ(微笑)
くれぐれも内密にね?^^」しー
フエゴレオン「はい」こっくり
こうして考えていることも、全て魔法帝には筒抜けなのだろう。
ケイト以外に解術できる人がいれば、あるいは…
だが
その極秘情報は外に漏れることもなく、時は進んでいった。
取り返しのつかなくなる、その時まで……