八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
レオが大泣きする中、魔法帝直属の回復魔道士がやってきた。
身体は若干衰弱してはいるものの、ちゃんと寝て休めば大丈夫とのことで
その日一日だけ点滴し、それから帰ることとなった。
ケイト「…」
魔法帝「やあ、元気そうで何よりだよ^^」手を振る
その折、魔法帝が見舞いに訪れた。
おそらく、目を覚ましたという知らせを聞いたのだろう。
見た所高速で飛んできたようで、窓から入ってきた。
ケイト「あ、嘘つきルドルフ」
魔法帝「ひどいね!!;」ショック
ケイト「あとでユリウスに聞いたよ。
ノヴァクロノって名字が同じな上、瓜二つだなとは思ってたけど…
やっぱり、双子の兄だったんじゃん。この三十路」
魔法帝「うっ!!;」ぐさっ!
ケイト「もうすぐで31か。頑張れ嫁探し」
魔法帝「言葉の全てに棘がある;」ずううん&ぐすん
ケイト「いつものことでしょ」溜息&じと目
涙ぐみながら地に伏す魔法帝に
ケイトは容赦なく、淡々と言葉を浴びせ続けていた。
レオポルド「魔法帝って…姉上より弱いのですか?」
フエゴレオン「…う~ん;(腕組み)
同じぐらいだろうな」
思考の末、行き付いた答えは
12歳の時のケイトと引き分けたことによる確証だった。
『だが…
今戦えば、あるいは……』
そう思考を巡らせる中
ケイトはおもむろに、私たちに病室から出ていくように言ってきた。