八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
だが
ケイトはまだ、当日からそう時間が経ってないように思っていたようで…
始終ずっと、レオの誕生日の海水浴についてしきりに言い続けていた。
ケイト「レオ?フエゴレオン?どうしたの?
何で泣いて?(おろおろ)
海水浴は?;
誕生日プレゼントだって」
レオポルド「そんなのどうだっていい!!;;」
ケイト「へ?;」
レオポルド「姉上が無事じゃなきゃ…何の意味もない!;」ぎゅうう!!
レオの悲痛な叫びが響く中
その涙は、ケイトの顔へと降り注いでいた。
と同時に、ケイトは悟ったようだ。
自分が、どれだけ長く眠っていたのかを…
レオポルド「うわあああああん;;」
抱き着いたまま涙を流すレオに
ケイトは苦しそうに顔を歪めながら、その頭をそっと撫でだした。
ケイト「レオ…ごめんね、心配かけて。
フエゴレオンもごめん^^;
たくさん…
たくさん、心配かけちゃったね」苦笑
フエゴレオン「それよりも体はいいのか?」
ケイト「うん、元気元気!^^♪」
レオポルド「本当?;」ぐすん(涙ぬぐう)
ケイト「ホントホント^^♪」
レオポルド「嘘じゃない?」
ケイト「嘘じゃない^^」つん(頬をつつく)
レオポルド「よかっだああああ;
わあああああん;;」どばあっ!!
ケイト「どっちにしろ泣くんだなあ;」
大泣きするのも当然だ。
5日も意識が戻らず、身じろぎもなかったら心配するに決まっている。