八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
結局の所…
それから昼ご飯となり、会話はいったん打ち切り
共に風呂に入ったり、修業したりなどで共に時間を過ごしたわけだが……
その晩
こそこそ
ごにょごにょ
僅かな物音に、私は意識がまどろみつつも目が覚めた。
ケイト「初夜這いっていうんだよ?これ^^♪」
レオポルド「初夜這い?ですか?」きょとん&首傾げ
ケイト「うん!
夜這いってのは、眠ってる間にベッドに潜り込むことなんだって。
一度やってみたかったんだ^^♪」るんるん
レオポルド「わぁ~(キラキラ)
俺も初めてです^^♪」るんるん
全然違うんだが?;
普通、夜這いというものは
夜中に「夜の営み」を目的に、他人の寝ている場所を訪れることなのでは?;
そう顔を歪める中、それでも寝ていると感じたのか。
ケイト「私はここ^^♪」
レオポルド「俺は兄上と姉上の間~^^♪」
ルンルン気分でベッドに潜り込むや否や
二人はそろって私に抱き付き、うとうとと眠り出した。
近い!;胸が当たっている!;
少し叱った方が…
いや、本人たちに悪気はないのだろうし…今も気持ちよさそうに寝入っているわけだし;
数秒の自問自答の末…
フエゴレオン(まったく…今回だけだぞ?)
幸せそうに引っ付きながら眠りにつく二人に対し
身動きの取れない状況の中、やれやれと溜息をつきながら
私はそれに目を瞑りつつ、一人笑った。
結局の所、その日の晩は一緒に寝ただけだった。
いつかケイトが、本気でやってくれる日は来るのだろうか…
少し、心の奥底でそんな淡い期待と想いがよぎったが……今は寝ることにした。
とにもかくにも…
本当に、良い想い出となったな^^
私の19歳の誕生日は、それで終わった。
が…
レオポルド「すーすー^^」すやすや
ケイト「むにゃあ^^」すやすや
フエゴレオン「…;」しかめっ面
レオが私の顔面に乗り
ケイトが私に密着して胸を押し付けるぐらい抱き付いてきた時は…
本当に、手刀を食らわせたい衝動に駆られた。
だが、謹慎中ということもあり
忍耐力を養うためにも、今回だけは我慢し続けることにし
長い長い一夜が明けた。
そして…全く眠れなかった!←要点