八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
ヤミ「でもって、速さ≧力=スタミナなんだろ?
速さがなければ避けられないし
かと思えば力だけあっても避けられ続けて無駄に終わるだけだし
スタミナねえと長続きしねえから。
まあ、お前みたいに圧倒的だとスタミナ関係なしに相手はやられっけどな」溜息
ケイト「…うん;
まあ、いずれにせよムキムキマンになっちゃったね;ヤミ;」
ヤミ「そうならねえとお前に押し負けてばっかだったろ(ふー)
あとは自分の刀を持つことに慣れて
扱いをより素早くできるようにするんだろ?」
ケイト「うん。ハンドリングだね」
手で持ったまま、素早く持ち直したり
目に移らないほどの速さの斬撃を繰り出し合うそれらを見て、深く感銘を受けていた。
自ら考えつつ、新たな手法を編み出し、加えていき
研鑽し合いつつ、自分の戦法だけでなく身体まで鍛え込んでいた。
今もなお、どのような型が動きやすいか
自然に動きやすい構えから、互いに確認するように繰り出し合っている。
各々に合った型、やり方を生み出し
なおかつ、それを完璧に近付けるよう、削り上げ、仕上げていく。
なるほど…
私もまだまだ精進せねばならんな!//
フエゴレオン「…//」うずうず
着実に高め合っていく二人を見ている内に
私はうずうずと血が疼くかのように、戦いたくなってきた…
ケイト「一緒に修業しよ^^」
フエゴレオン「む?
だが、私はまだ謹慎中で;」汗
ヤミ「別にいいだろ、自己研鑽ぐらい。
どうせ国のために繋がるんだからよ。
堅物っつぅか…
いつもの「熱血真面目大王」はどこ行った?」
ケイト「っぷw」
フエゴレオン「!?;
(そんな風に見えていたのか!?;」
それに驚いていると
ケイト「うん!
熱血真面目大魔王よ帰って来い!」
ヤミ「ぶふっ!!
魔王って何だよ、おい!
あっはっはっはっ!」げらげら
ケイト「!;言い間違えただけだってば!;
気にしないでね^^;」
ヤミ「あっはっはっはっはっはっはっ!!^^」腹抱え
ケイト「笑い過ぎ!!;」ばしっ!
フエゴレオン「ふふっ…^^」
「どんな大魔王だ!」と笑い転げるヤミに対し
若干怒りながら小突くケイトに、私は笑った。
結局の所…
今日だけは謹慎の件も忘れ
私達はそろって、自己研鑽に励むこととなった。