八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
それから数ヶ月の後…
事件が起きた。
ハーミット一族の血の件のことを知り、興味を抱いた連中がケイトへ毒を盛って拘束。
ある建物に立てこもっているという話だ。
その頃のケイト↓
ケイト「…;
(どうしよう;
水を飲んだ瞬間、頭がぐらついて身体も魔も動かせれない;
魔導書には手を出されてないけれど、レオとか飲んでないよね?;」
「で、どうする?」
「まずは血を取るんだろ?;」呆れ口調
ちょうどその時期
私は紅蓮の獅子王の副団長を勤めることになったわけだが…
その一報を聞いた瞬間、私は固まった。
フエゴレオン「!!…何だと」汗
汗が滲み、震えが止まらなくなり
狼狽したくともできないほど、言い知れない感情に支配された。
フエゴレオン(何を考えている!
こういう時こそ、冷静に!)
が、目をつぶって落ち着こうと深呼吸した途端
その直後に思い至ったのは…負の考えの連鎖だった。
フエゴレオン(あのケイトが拘束された?何も出来ない?
そういえばケイトの発育は普通のそれじゃなかった。
15でありながら胸も一般女性よりもあり、可愛くもあり、愛らしく…(←個人の偏見)
ということは今組み敷かれて?)わなわな
顎に手を当てたまま考え込んでいる中
ぐるぐると思考が、自問自答の如く凄まじく速く回り続けることとなり
その結果…
フエゴレオン「…;
(いや、襲わないはずがない!
襲うに決まっている!!
動けないのを良い事に、あんなことやこんなことまで…!!」ぷるぷる
といった結論に至り
気付けば、凄まじく体が震えていた。
というのも…
『やはりケイトの初めては、自分でなければ赦せん』
という想いが一番強かったからというわけで…;
前代未聞の珍事が、その数秒後に起こった。