八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
ちなみにノゼルが言う所によると
シルヴァ家にまで聞こえるほど、その叫び声は響き渡っていたそうだ;
フエゴレオン「すまん;」
ノゼル「別に構わない」
そう未だにドア際で、キャキャー叫び続けるケイトを見つめながら
私たちはそう、軽く言葉を交わしていた。
というより…
それほどの大音響に一番近いはずのレオは、なぜこうも眠り続けているのだろうか…;
肝が太いというか、豪胆とでもいうべきか?;
そう思った矢先…
レオポルド「ん~……(こしこし)
…(ぼ~)
あっ!
俺もぎゅ~して~!^^//♪」だっ!
目を擦りながら、寝ぼける頭を何とか覚醒させ
状況を把握した直後、獅子や鷲を無視してケイトへ跳び付いた。
ケイト「きゃ~!^^//
レオありがとおおおお(ぎゅ!)
可愛い可愛いい//♪」すりすり
レオポルド「姉上好き好き、大好きいいいい^^//」すりすり
ノゼル「甘やかしすぎじゃないか?(腕組」むっ
フエゴレオン「む…そうか?;」
ノゼル「甘えるのも大概に押さえさせるべきだ」
フエゴレオン「いや、だが幼子にそんなにむきになることは;」
レオポルド「姉上チュ~^^♪」ほっぺにキス
ケイト「も~。私もチュ~^^♪」ほっぺにキス
ぶちっ!!
二人『殺す!!!!))・・』ぎんっ!!
レオポルド「!!!??・・;
びええええええええええええええええええ;;;;」がくぶる
その瞬間、私たちの理性が音を立ててキレた。
そして二人そろってケイトの背後から
黒く染まった顔の中で目だけを光らせながらレオを睨んでいると
ケイトに抱き締められている本人は、すぐ気づいたようで
その瞬間、今までの興奮交じりのケイトの叫び声とは打って変わって
今度は、レオの断末魔のような泣き叫び声が響き渡った…;