八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第9章 ページ9、誕生日
魔導書授与から、2週間半もの間…
ケイトはヤミと修業をしつつ、新たな魔法を生み出し続けていたそうだ。
魔導書から出てきたあの刀は、ケイトの魔を媒体に生成されたものらしい。
ケイトが刀身部分を握っても、自身を傷付けることはないようだ。
私も触らせてもらったが、刀身を触っても斬れることもなく
レオも同様に不思議がって刀身を握っていたものだ。
実際の所、斬ろうとした時
使い手のケイトが「斬ろうと思った対象」にしか、切断効果は働かなかった。
実際に刺された時は驚いたが
体の疲れや肩こりから精神の疲れまで全て、不調が瞬く間に治った。
本人曰く、刺す時にそう望んだらしい。
おそらく回復系統の魔を送り込むように作用したのだろう。
あと…
あの「実際の体験を「伝えたい本人」、「心を許した人」にリアルに伝える魔法」は
ヤミ曰く「プライバシーの侵害だ!!」との意見により
ケイトは、あまり使用しないよう心に決めたのだそうだ。
まあ、とにもかくにも…
ケイトが15歳の誕生日を迎えたわけなのだが、何をあげるか決めかねていた。