八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
ケイト「だからさ…これから学んでくんだ!
嫌なことばっかされたら普通怒るとか
その時の感じる感情とか、理由とか…
そういうの殺すのが当たり前だったから、わかんなくなっちゃっててさ^^;
だから、今から少しずつでも変えてくつもり!(ぐっ!)
だからさ…
これからもよろしくね、ノゼル^^
勝手に親友だって想ってるから」ぽんっ!
ノゼル「何に対してのよろしくだ?」
ケイト「?
こんな自分だけど、これからもよろしくって意味」
ノゼル「今更過ぎる」溜息
ケイト「え!?;どういう意味!?;」あせあせ&困惑顔
ノゼル「お前がどういう奴かぐらいは知っている。
相手の気持ちを思い遣る方が勝って
そういう暴言や暴力を、全く振るえない人間だということもな。
お前の人柄など、解り切っている上に今更過ぎる。
そうでなければ…
あれほど怒りながら、その故郷に住む人間全てを死刑にすることを手伝ったりなどはしない」
ケイト「…つまり……
私の代わりに、怒ってくれてたの?」
ノゼル「………
ああ。
その王都の外れである故郷に王貴界から移り住むであろう貴族たちの要望から、全て建て替えることになったのは好都合だったがな。
ケイト…
お前にとっては、嫌な思い出しかない地なのだろう?」
ケイト「う…うん;
そうだったんだ…それで、気を使って;」納得&汗
ノゼル「私も勝手に親友としてやりたいことをやる。
お前もお前で勝手にしろ」ふいっ
ざっざっ
ケイト「…うん!
ありがとう!ノゼル!^^」ぶんぶん
そのまま立ち去るノゼルに
ノゼルの気持ちが嬉しかったのか、ケイトは笑いながら頷いて手を振った。
当の本人はどこ吹く風で、少し笑みを浮かべながら去っていった。
おそらく…
過去をより深く知ったが故に納得し切れず、ケイトを問いただすつもりで来たのだろう。
本人の意図を探り、理解するために。
だが…
形はどうあれ、その在り方を認めたように感じた。