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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第8章 ページ8、魔導書





フエゴレオン「元来生まれ持った優しさもあるのは知っている。


それでも、その家や外でされ続けた日常の環境により

余計に恐怖が際立ち、心の奥底深くまで刻み込まれる形となった。



だからこそ…

これから学んでいけばいい」ぽんっ


ケイト「…」

フエゴレオン「決めつける相手は、ここにはいない。

悪だと決めつけ、否定してくる者も
暴力を振るい、それが当然なのだと押し付けてくる者もだ」なでなで


ケイト「でも…絶対に居ないって確証は」

フエゴレオン「ああ、ない。

だが
たとえ現われることになろうとも、「私がお前を護る」」微笑


ケイト「!!」

フエゴレオン「だから、そんなに心配するな。

誰でも考え事があれば、そういう無視ともとれる現象も起こる。
だが人柄を知っていれば、そういうことをしない人だと解る。
私がわざとそういうことをすると思うか?」
ケイト「ぜんぜん!!」ぶんぶん(首横振)


そう即座に答えてくれることに

私は純粋に嬉しく感じ、微笑みながら再び頭を撫でた。



フエゴレオン「それと同じだ(なでなで)

そういった理解者を、少しずつ増やしていけばいい。
それが友となり、支え合える仲間となる。


これから広げていけばいい。

お前の人生は、まだまだ長いのだから」


ケイト「…はい!」微笑


その答えに、ケイトは元気よく笑って頷いた。


その顔はとても晴れやかで

抱えていた迷いが完全に晴れたことが、誰の目にも見て取れた。




それがあまりにも喜ばしく

私もまた笑い返して、真っ直ぐに目を見つめていると…



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