八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
涙をぼろぼろと零しながらの言葉は…
聞き覚えのある者だった……
ケイト「護りたい!
今度こそは…護り抜きたいっ!;
それができる人に…私は、なりたい!
フエゴレオンのこれからの未来を、幸せでいっぱいにしたい。
それができる人になりたい;」
心から、そう想ったのか
突如として響いた言葉に、私は驚いた…
フエゴレオン「!!
(あの時の私と同じことを…?」
その言葉は…
あの当時、私が思ったことと同じことだった。
(75ページ参照)
ケイト「でも…できてるのか…
幸せだって感じるぐらいのそれ、返せてるか解んないっ;」
フエゴレオン「…」
続く言葉もまた、同様に同じような内容で…
私はそれに呆気にとられ、目を丸くするばかりだった。
かと思えば
ケイト「昔の出来事とか、負の念だとか…
人と向き合うだけで…
色々感じては、固まっちゃうこともあって……
それで、無視だとかって言われたこともあるし;
指摘されたら謝れるけど、そうじゃなかったら気付けなくって
頭の中真っ白になって、何が何だかわかんなくなって;
結局理解して話しかけようとした時には
話しかけてくれた人はもう席いっちゃってて、誰か解んなくって結局言えないまま終わっちゃって
無視だって言われてもしょうがなくって;」
おそらく学校でのことなのだろうが
唖然とする私に、不安げに言い連ねてきた。