八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
ケイト「!…え?」
意味が解らなかった。
『だって、それで辛い思いを味合わされないなら
そっちの方がいいって思うんじゃ…』
そう思っていたから。
けど、それとは全く違っていたものだった。
フエゴレオン「私を信じて、もっと早くに話して欲しかった」
ケイト「!…どういう?;」
意味が解らず尋ねると
頭を撫でながら、面と向かい合って話しだされた。
フエゴレオン「私なら、背負っても辛くはない。
一番辛い思いをしたのは、他でもないお前なのだからな。
お前がいるから、私が乗り越えていけたように
私もまた、お前が乗り越えていけるよう力になりたい。
共に乗り越えていくために家族がいるのだと、私は思う。
そしてお前に教えられた…
一人で抱え込むのではなく、分け合うために…隣にいるのだと。
一人きりで生きていけるものなどいないように…
それだけで生きていては、後々辛い思いに潰されるのだということを……」
ケイト「!!」
その言葉は、的を射ていた。
実際、何度も存在に助けられていた。
悪夢を見ても、怖くないと感じられたのは…
いつだって、受け止めてくれる人が…隣に、居てくれたから。
フエゴレオン「お前が笑って…隣に居てくれるだけで…
どれだけ心が温められるか…どれほど、心強いか。
お前が居なければ…
生きていけないと想うほど、その存在に焦がれてしまった」ぎゅうう
ケイト「フエゴレオン…私も;
私だって!;」ぎゅうう!
そう抱き締め合いながら、涙と共に想いを吐露する中…
フエゴレオンは優しく、私を労わり愛でるように後ろ頭を撫で続けていた。