八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
「なんだあれは!!;」
「きゃー!!;」
いきなり孵ると同時に
巨大なドラゴンになって、地面に降り立ったことで
その凄まじい衝撃波に、私たちは立っているのがやっとだった。
そして王都にいた者たちから悲鳴が上がっていた…
わけなのだが……
ケイト「あのさー。
もう少し小さくなれない?みんなに迷惑」
「…」こっくり
ぽんっ!
そのケイトの何気ない言葉に、ドラゴンは黙ったまま頷き
瞬く間に小さなドラゴンへと姿を変え、ケイトの左前腕部にしがみついた。
ドラゴン「きゅー^^//♪」にこにこ
嬉しそうに頬ずりしながら、翼をぱたぱたさせて
びったんびったんと興奮気に、尻尾を腕に打ち付けていた。
見た目は、黄色い角と翼を生やしていて
鱗に覆われた爬虫類を思わせる体(真っ赤)で
四本足、指は全て5本、太い尻尾、鋭い爪と牙を具えていた。
全長50cmといったところか?
最初こそ5000m級だったんだが;
『おおー!!』
魔法帝「おおおおおおおおお!!!!!」キラキラキラキラキラ×無限大
魔法帝はそれにいたく関心を示したようで、ひときわ叫び声がでかかった。
魔法帝「初代国王が使っていたというドラゴンだ!
どこにもいないかと思ったら、まさか魔導書に宿っていたものだったとは!!」キラキラ
ケイト「すみません、うっとおしいです;」
激しく同感だ。
魔法帝「『初代国王は、龍と契約を交わした』という言い伝えがあったんだが
それがまさか君だったとは!」
そう指さした瞬間
がぶっ!!
ドラゴンが、その指を噛みだした。