八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
それから
私たちはそろって、魔導書塔を出ようとしたわけだが…
祝福する人たちに囲まれ、出る所ではなくなってしまった;
数分もの間、もみくちゃにされながらも称賛され続け……
5分が過ぎた頃、ようやく私たちは外に出ることができた。
そして…
レオポルド「ぱあああ)//」キラキラ
魔導具をケイトへ向けたレオと、私たち含む外野が見守る中
今か今かと、その魔導書が開かれるのを待っていた。
その中、ケイトは…
訝しげな表情で眉をひそめており
興味本位しかない彼らに、あまり気をよくしていないようにも見えた。
魔法帝「開いてみてくれる?」キラキラ
ケイト「…はい!
(興味本位な目で見つめてこられるのは気に食わないけど…
まあ、私も見てみたいし」
そんな想いが、魔を通して伝わってくる中…
ぱらっ
ケイトはおもむろに、表紙をめくった。
すると、瞬く間に魔が溢れ出し
最初のページに、文字が白く輝きだした。
と同時に、空気ごと魔がそのページの上へ集まり
ぽんっ!
ケイト「!卵?」
何かの卵が、そこにはあった。
そしてそれは、ケイトが触れた瞬間
瞬く間に孵り…
どぉん!!!
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
王都を上回る大きさの「真っ赤なドラゴン」へと成長し
国中に響き渡るほどの唸り声をあげた。