八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
ケイト「グリモ…ワール…?」
とぎれとぎれに、呆気にとられながら呟く最中
『わあああああっ!!!!!!』
一斉に、歓声が上がった。
レオポルド「姉上凄い!!」キラキラ
フエゴレオン「…」
かく言う私も呆気にとられ、放心状態のままだったが
隣にいたレオはとても嬉しそうに、瞳をキラキラと輝かせており
その魔導具を下ろすことなく、一部始終撮っていたらしい。
(後で見せてもらったが
現われ方から宿り方まで、荘厳としか言いようがなかった)
『魔導書に選ばれた』…
誰の目にも、そう見えた。
拍手がいつまでも鳴りやまない中
そのケイトへ、足を進めるものがいた。
ケイト&フエゴレオン『!!』
その人物に、私たちは同時に我に返った。
ぱちぱちぱちぱち
魔法帝「凄いね」
微笑みながら、拍手と共にケイトの前へ移動していた。
ケイト「…魔法帝」
魔法帝「…驚いたよ、本当に」
ケイト「いえ…
私はまだ、魔導書をもらったばかりでして^^;」
魔法帝「いや、そこじゃない。
その魔導書は…
初代王様が持っていたものなんだよ」
その瞬間、あたりは一斉に静まり返った。
そして最初に反応を示したのは
ケイト「えええええええええええええええええええ!!!!!!!・・」
ケイトであり、驚きの叫びだった。
魔法帝「クローバー王国ってのもそこから来てね?
一番「初代国王」に近しい血縁だからなのかもしれないね
ハーミット一族は」微笑
ケイト「ほへええ」ぐるぐる
魔法帝「初代国王は
その魔導書に、「マジェスティ」と名付けていたよ」にっこり
次々と魔法帝から明かされていく情報に
ケイトは頭がついて行かず、ぐるぐると目を回しだしていた。