八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第8章 ページ8、魔導書
魔導書塔
その中では、王族や貴族たちがひしめき合っていた。
ケイト(ふわああ。凄い本の数…
兄上の授与式以来だけど…やっぱ凄い壮大!!;)
ふとケイトを見ると
何やら呆けながら、冷や汗交じりに焦っているようだが…
フエゴレオン「ケイト」
ケイト「!兄上…」
フエゴレオン「そう固くなるな。
落ち着いて臨め。
お前ならば大丈夫だ」
ケイト「…はい!」にっこり
フエゴレオン「…(微笑」こっくり
緊張が解けたのか笑みを浮かべるケイトに
私は頷いて、頭を撫でた。
それから、レオの所へ戻ると
レオポルド「姉上~^^」手を振る
ケイト「レオ~^^」手を振る
レオは随分とご機嫌だった。
いつもなら帰ってすぐ遊ぶようねだるというのに
実に珍しいな。
フエゴレオン「随分とご機嫌だな」微笑
レオポルド「姉上にもらったの!^^
この撮影魔導具で姉上の授与式撮るんだあ♪(キラキラ)
兄上の授与式、カッコよかったから!」
というのも
赤い光を放つ魔と共に、魔導書が私の手元に来た時のことだ。
当時のレオは0歳で、記憶になど残ってはいないのだろうな…
まあ、そう考えたからこそケイトが映像と音声を残す魔導具を完成させたのだろうが。
(ちなみに、魔導具とは昔にケイトが作った道具のことだ。
(道具の詳細については、100ページ参照)
使用者の魔を介することで、各々の用途に応じた動きをする道具のため
「魔導具」と名付けられた。
レオが言っているのは、当時の映像と音声を撮影する機能を有する魔道具だ)
その当時の授与式を見たレオは
「姉上の授与式撮影するんだ!」と意気込んでいる。
随分と楽しみにしていたようで
その目にはクマができていたが、あえてツッコまないでおこう。
『帰ったらまずは布団の準備だな』
そう思う中、魔導書塔の塔主から挨拶が始まった。