八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ヤミ「わっ!!」
ケイト「ひっ!」びっくぅ!!
取ろうとした矢先、目を見開いて叫ぶと
思いっきり体をびくつかせて、飛び跳ねていた。
結局の所、ババ抜きは俺らの一騎打ちになっていた。
レオが1番でフエゴレオンが2番、流石にドベは避けてえ。
んでもってケイトがババを持っている時…
とても分かりやすかった。
その反応だけで、見抜けるほどに……
ババを選ぼうと手を向けるだけで
これでもかと言わんがばかりに頬は緩んで笑みに変わり
ババじゃない方を取ろうとすると
一瞬で顔は曇り、見る見るうちに真っ青になっていく。
これじゃババ抜きじゃなくてババ負けだろ;
んでもって退屈だったから
何度も何度も左右を行ったり来たりを繰り返すと
見事に表情もコロコロと先程言ってたように変わり…
見ていて退屈せず、笑いしか込み上げてこなかった。
ヤミ「ぶわっはっはっはっはっ!!^^」
レオ「きゃっきゃっ^^♪百面相~!」けらけら
ガキにまで笑われる始末だ。
フエゴレオン「ケイトで遊ばないでくれないか?;」
ヤミ「面白れぇのが悪いんだろ。
くっくっくっ^^」にやにや
溜息交じりにツッコまれてから
ひーっと笑いが止まらなくなっていた自分を落ち着かせた。
結果として…
ケイト「必殺!上から何番目だ!!」
ヤミ「お、考えたな!」にや
ケイト「頑張って創意工夫した!^^」えっへん!
ヤミ「ガキでも思いつきそうだがな」
ケイト「がーん!!;
これでも一生懸命考えたんだよー!;」がうっ!
ヤミ「いいからぱっぱと出せ。上から2番目」
途中から新しい手法でやり出して、勝負は解らなくなってきた。
拳を上に挙げながら涙目になるケイトに、俺は
楽しいという感情により、笑いしか出てこなかった。