八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ヤミ「ほぉ~。
それで池の水を凍らせて作った、鷹の氷彫刻(122ページ参照)か」
ケイト「銀翼の大鷲だから鷲にするつもりだったんだけど…
鷹と鷲の違いが分かんないまま作ってて、気付けば鷹になっちゃってた^^;」
ヤミ「王族ってのも色々と大変なんだなあ」
ケイト「おもっきし他人事だな;」
ヤミ「そりゃ他人だし?
でもまあ…
ノゼルって奴の気持ちもわからんでもないな」
ケイト「だから否定できなかったんだよねえ。
そのことから、同じ人の二の舞は作らないって決めたんだ!」ぐっ!
ヤミ「再発防止か。それが一番大変なんだがなあ」がしがし
そう頭をかいていると
ケイト「え?同じような経験あるの?」きょとん
覗き込んでこられた。
ヤミ「まあ…母ちゃんに俺のもん壊された」
ケイト「やめろって言われても繰り返しちゃうの?;」
ヤミ「ああ。
目が遠くなってきてしょっちゅうぶつかって壊してた。
元気にしてっかな」ぼそっ
ケイト「わざとじゃないんだね」
ヤミ「そりゃな」
ケイト「ふぅ~ん…
大変なんだね、生きてりゃ誰でも」
ヤミ「そりゃそうだろ」
ケイト「…で、日本料理おいしかったね^^」にこにこ
ヤミ「食事の肴にしては重すぎだったがな」
ケイトの過去も軽く知ったわけだが…
結構きついもんなんだな。
ヤミ「…っていうか、ノゼルって奴ケイトに惚れてるだろ?」
ケイト「へ?それはないよ!」ぶんぶん!(手を横に振る)
ヤミ「…最後のあれ
『私がその芽を摘み取ってやる。お前を護るのは私だ』って奴
言い換えりゃ
『お前を「罵倒する奴」とか「殺そうとする奴」から護ってやる』ってこったろ。
俺にはそう聞こえた」
ケイト「!!
なるほど、確かに…
やっぱりノゼルって優しいんだなあ^^♪
でも誇りを持っていいって言われたのが一番嬉しかった!^^//
罵倒されるのが当たり前だったし♪」にこにこ
ダメだこいつ、完全にスルーしてやがる。
ノゼルって奴、どんまい。
『恋に疎いっつぅよりも、鈍感が度を越し過ぎてねえか?;』
そう思いながら、俺は顎に手を当てて考えていると
ケイトが楽しそうに、何かを作りだしていた。