八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ケイト「だから…
お前に会えてなかったら…きっと……」
若干眉間に皺を寄せながら俯いて
そう言葉をかけていると、少しばかし目線が交わった。
ケイト「きっと…
それが当たり前なんだって解らないままだったと思う!
実はあの後、兄上と喧嘩してさ!
自分をないがしろにするのは違うって解ったんだ!
だから!
大事な友達なんだから謝らなくていいんだよ!!」
ノゼル「…私には、その資格は」
ケイト「ある!!
私…
お前のこと、勝手に「友達」だって想ってるからな!!
お前がそれで私のこと嫌いになっても、私はずっと好きだからな!!
これから毎年何度でも誕生日プレゼントもってって!どんだけ嫌がっても渡すかんな!!」
ノゼル「……」
それに驚きのあまりか、目を見張っていた。
それは、ネブラやソリドも同じだったようで…
『何で、それほどまで…』
そう、語っているようにも見えた。
ケイト「そんな大事なこと教えてくれたんだから自信持てよ!
こっちの当たり前、変わってたんだ!その環境で変えられてたんだ!
それを思い出したり
そのさっきのハーミットとか生き残りだとかでフラッシュバックある中でも
ありのままぶつけてくれたのがお前じゃんか!
そうでなきゃ、普通どう思うのかなんてわからないままだった!
兄上は身近過ぎて気を使ってるんじゃないかって思ってたし。
だからノゼルに会えてなかったら違ってたの!
っていうか何言いたいんだよ自分んんん!!;
言っててわかんなくなってきたあああああ!!;」ぐるぐる
ノゼル「…おい?;」
そう手を伸ばすノゼルを無視し
いや、無視したかったわけじゃないんだけども;
こっちが混乱して気付かなかっただけ;
ケイト「早い話!
今のお前!お前らしくない!!」びしぃ!!(ノゼル指さす)
ノゼル「!」
ケイト「迷惑だとか何だとか思われようが聴け!
王族だとかで自信もってプライド高いのがお前だろ!
だったらそれ貫けよ!!
そんなお前だから!
私は普通ってのを解ることができたんだよ!!
いつも通りシャキッと毒舌かませ!!!」
ごすぅ!!!
その瞬間、私の視界は真っ暗になった。
兄上に背後からチョップを受けたことは、後で知ることになる。