八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ヤミ「っていうか、この国に居れば魔法って使えんのか?
便利なのが当たりゃいいんだが」
ケイト「?
見たとこ、体動かす方だからそれ生かせばいいのに」
ヤミ「それとこれとは別だろ。
アッシー君みたいなのがいいなあ」ぼそっ
ケイト「?アッシー?」
ヤミ「俺の足代わりになってくれそうな魔法ってこと」
そういうと、ケイトが俺の顔を覗き込んできた。
ヤミ「…;なんだよ;
近いな、おい;」汗
ケイト「んー…」
なんか見透かされてるみてえで嫌なんだが;
その視線に、冷や汗を流していると…
ケイト「スケヒロの魔法って、闇属性だから無理そうだよ?
遅いし。でも威力は高そう」
ヤミ「…え?
見たらわかんの?そいつの属性」
ケイト「うん。見ようとすれば見える。
創造属性だからだって、魔法帝は言ってたけど」
ヤミ「んじゃ今日からヤミって名乗るわ」
ケイト「……へ!?・・;」
ヤミ「闇属性の使い手だからヤミ。別にいいだろ?」
ケイト「はい!?;
スケヒロって名付けてもらったのは!?」
ヤミ「名字ってことでいいだろ。
もともと持ってなかったんだから」
ケイト「それでいいの!?;」
ヤミ「本人がいいっつったらいいんだよ。
うだうだうるせえな。
こっちはまだ釣りしてんだ、魚が逃げちまうだろ」
騒がしく話し合っちゃいるが、まだ釣りの真っ最中だぞ。
ケイト「釣りって何?」首傾げ
ヤミ「…そこからかよ;」
そう尋ねてくるケイトに…
説明するのがあほくさくなってきた。