八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
フエゴレオン「平常心!!」
ずごしっ!!!
いつものように頭へチョップを食らわせると…
やっと落ち着いたようで、私に向き直って正座した。
ケイト「痛い;」
フエゴレオン「何が起こったのか説明しろ」
やっと話が進められる。
そう思ったのも束の間…
ケイト「あのね…ちゃんとケーキの生地は作れてたんだよ。
でもね
レオがその中に隠し味にワインを入れちゃったみたいで;」
フエゴレオン「それで爆発か;」
ケイト「気付いた時には爆発した後で…ダメだった;」しょぼん
たまたまワイン瓶が近くにあって、それを誰かが放置してたのだろう。
レオは気を利かせたつもりで入れたのだろうが…
結果、爆発に繋がったと;
ケイト「レオに言っても解らないし
でも一番悪いのはそのことに気付けなかった自分自身だし;」しょぼん
フエゴレオン「気にするな」ぽんっ(肩に手を置く)
ケイト「!兄上…?」
フエゴレオン「どちらにも非はあるわけだが
今とやかく言っても、もはや詮無いことだ。
直せるか?」
ケイト「うん。創造魔法・復元」
そう言いながら魔を壊れた部位に集め、元通りに直した。
フエゴレオン「それがあるから
いつ失敗しても大丈夫だと認識付けるわけにもいかない。
だから同じ過ちを繰り返さないよう努めればいいと、私は思う」
ケイト「…ありがとう、兄上」
そう笑いかけるケイトに、私はいつものように撫でた。
が…
レオポルド「俺もー^^♪」
問題はこの幼いレオにどうやって伝えるかだ;