八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
ばぁん!!
フエゴレオン「どうした!!」
爆発が起こった箇所は、いうまでもなく厨房だった。
レオポルド「びえええええ;」
そこにはレオが泣きじゃくっていて
火は上がってはいないものの、煙がぶすぶすとオーブンから立っていた。
そして窓から外へ煙を追い出そうと、必死に扇いでいるケイトが見えた。
私の声に気付いたらしく、振り返った。
ケイト「兄上!!
ケーキが爆発s…」だらだら
フエゴレオン「ん?」
何で冷や汗をかいているんだ?
ケイト「ケーキなんて作ってないよ?
ドッキリ考えてたなんて思ってもないよ?」視線逸らし
フエゴレオン「嘘をつくこともまともに出来ないなら
最初からやめた方がいいぞ?(呆れ顔」溜息
ケイト「ドキッ!!)う、嘘なんてついてないよ!?;」
フエゴレオン「声が裏返ってるぞ;」汗
誰の目から見てもバレバレだ。
レオポルド「きゃっきゃっ!^^♪」
ほら見ろ、レオにまで笑われる始末だ。
ケイト「いやいや!
大浴場に兄上を誘い出してゆっくり浸からそうなんて思ってないから!
今日が兄上の誕生日なんて兄上も知らないから!!」ぐるぐる&あわあわ←頭真っ白
フエゴレオン「知っているんだが;
(なぜ目を回しているんだ?混乱しているのか?」
ケイト「うわあああああん!!!;
何がなんでこうなったあああああ!!!!;」半泣
フエゴレオン「それはこちらの台詞だ;」汗
頭を抱えながら左右にぶおんぶおん振り回すケイトに
レオは大はしゃぎで真似をし出し
それらの光景に、私は冷や汗交じりに溜息を零した。
『誰か、この場を丸く収めて欲しいものだ;』
そんな想いは、騒がしいケイトの叫び声に消し去られた。