八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第7章 ページ7、異邦人
そんな中、二人は…
ケイト「兄上の好きなものは何だー!!」
レオポルド「にゃんだー!」
ケイト「それはー?」
レオポルド「れは?」きょとん&覗き込む
ケイト「大浴場だ!!」
レオポルド「おふろー!^^♪」
ケイト「兄上を誘って一緒に入るぞ!ゆっくりと浸かるんだー!!」ごぉ!!
レオポルド「だー!!」ごぉ!!
真剣な表情で拳を天に掲げる二人に、頭を抱えるばかりだった;
混浴ではないと教えるのはいつにすればいいだろう;
心を閉ざした状態から回復したものの、言うタイミングを失って
今まで共に入り続けるのが当たり前になってしまった。
流石にレオにまで当たり前のようにするのは間違いだろうし
やはり教えるべきだとは思うのだが、今までできずにいた。
流石に今教えるべきか?
いや、そんなことをすれば…
ケイト「兄上と入りたかったのに;
もう私死ぬうううううう;」
言い出しかねない;
それこそ、昔の二の舞だ;
その昔↓
一度だけ多忙故に、一緒に風呂へ入るのを拒否した時
ケイトが泣きながらそう叫び、自殺しようとナイフで首を掻っ切ろうとした。
あの時は本当に焦った;
あの当時は9歳ぐらいだったにしろ、もう5年も経っている。
今はもう十分なんだろうか?
思考を重ねる度、それは次々に重なっていき
何の解決にも繋がらないまま積み重なっていくばかりだった。
このままではこの問題は解決しないと悟り、流石に本人へ直接言いに行くことに決め
机から立ち上がった時
どっごぉおん!!!!!
突如として、爆発音が宮廷に響き渡った。
『今度は何をしでかしたんだ?;』
そう思いながら、私は音の上がった方へ走り出した。