第7章 クリスマスだよ!全員しゅーごー!!
「うううう子供たちの夢がぁあ・・・」
梢がぐったりした様子で戻ってくる。
すぐさま、おかしの量が異様に減っているのに気付いた。
「えええええええ!!??なんで!?なんでここにあったお菓子なくなってんの!?なんで!?」
「んふふ、ふまいふまい」
「乱歩さんんんんん!!!貴様かあああああ!!!」
第一次お菓子大戦争
ここに勃発
「あああ!!わたしのきのこおおお!!」
「ふっふっふ、愚民どもはこの高貴なる神の僕に、お菓子という名の供物をささげるべきなのだ!!」
「べきじゃねえし!!shouldじゃねえしいいいい!!」
机の上で舞い踊る乱歩に負けじと、うえでカバディをする梢。今、探偵社内の騒音の9割がたは此奴らのせいである。
「・・・騒がしいな」
福沢が固い顔で出てきた。いつものように鋭い目であたりを見回す。気づいた社員が固くなった。そして、ある異変にきづいた。若干、福沢の周りからお花やらの幸せオーラが見えるような、みえないような。えっなんか怖い。
一層表情筋が硬くなった。
(A.近所のミケちゃんやタマちゃんと(猫)戯れてきたところ)
「しゃ、社長!!じつは・・・かくかくしかじかで・・」
国木田が事情を説明する。首筋に汗が一筋、流れ落ちていた。
「・・・・なるほど・・・・。」
福沢が苦々しい面持ちで額をおさえる。だが幸せオーラは途絶えない。遠くで、え、わかるの社長すごーい、と呟く太宰があった。
「おい」
社長が冷たく厳しい雰囲気で呼びかけた。たいていこれで静かになるのだ。まるで鶴の一声である。因みにいまだ、幸せオーラは健在だ。太宰が、国木田に何アレ、何のオーラ?と聞いている。
「・・うぇ・・・・しゃちょ・・」
「・・・・・・しゃ・・・ちょ・・」
すう・・・と、福沢は息を吸った。
「乱歩、このままいけば確実にお前は糖尿病まっしぐらだぞ」
「ええええ・・・・名探偵は病気ごときに・・・」
「病は、異能者でも防ぐことができない(ドヤ顔)」
「ええええ・・・・そうなの・・?そういう感じで止めちゃうの・・・・?」
「柊・・・。」
「うぃっす」
「お前は、ゲームのしすぎだ」
「お菓子全然かんけえねえ!」
「ゲームは一日、3時間までだ」
「ああああしゃちょがお母さんにみえるううう、つーかその幸せオーラはなにいぃぃ・・・」