第3章 Power of Love
「くそッ………キッツイなァ……
こりゃ長くは持たねェぞ。」
眉を顰めた『空神様』は両手で私の顔を撫で回す。
「誉めてんだ。
笑え!」
その台詞に一層幸福感が沸き上がり、私は涙を滲ませたままにっこりと笑った。
「やべェ……本当に可愛いな、手前ェ。」
もう耐えられないとばかりに『空神様』の抽挿が始まり、私の中が固い物でずりずりと擦り上げられる。
「あっ……んんッ……」
まだ痛みはあるけれど徐々に快感の方が大きくなって来て、漏れ出す声を我慢出来ない。
「もっと声出せ!」
「は…あっ……あん…ん……」
「、もっと…だ。」
そう言う『空神様』の呼吸もどんどん荒くなって行く。
私で気持ち良くなってくれているんだ……。
そんな思いが一気に私を昂らせ………
「空神……様。」
遂に私は、自分の中だけの呼び名を口に出してしまっていた。
「空神様……?」
私を穿つ事を止めないまま、首を傾げた『空神様』は
「ふはっ……悪くねェ。」
声を上げて笑う。
そして尚もグイグイと私を突き上げながら低い声で言った。
「菅野直だ。」
「……………え?」
「菅野直。
手前ェの旦那になる男の名前だ。
呼んでみな。」
「………直…さん。」
私は激しく揺さ振られ、震えてしまう声でその名を呼ぶ。
「もう一度だ、。」
「直さん……」
瞬間、私の中で『空神様』の物が一層膨らんだのを感じた。
「ああッ……駄目だッ!
可愛過ぎんだろ、コノヤロウ!
やべェ……出ちまうっ!」
そして『空神様』がぶるりと身体を震わせたのと同時に、私の中に熱い物が注がれて来た。