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幸せになりたい!『刀剣乱舞』

第7章 第七章


執務室で誰も体調に変化がないか調べる。大丈夫そうだとほっと一息ついて、次は誰を向わせようかと…考えて、約束した加州くんの言葉を思い出した。新選組パーティーを作りながら後一振りをどうしようか考える。そんな時大和守くんがそっと部屋に入って来た為、どうぞと微笑んだ。

「ねぇ主、今度は僕等が行きたい…清光から聞いた話しだと新選組の皆で行くんでしょう?」
「おぉ大和守くんか、もうそんな話しになってるの?ふふ…以心伝心かな?良く分かったね?今構成作ってる最中なんだよ、行って来てもいいけど後一振りを誰にしようか迷っててね?」

相性的に余り宜しくはないけれど、やっぱり…陸奥守吉行さんくらいだろうか。まだ新選組は五振りしか実装されていないし…良し、そうしよう。考えていたら時間が勿体ない、なんて思いつつ透明な画面をタップさせて構成する。チラリと振り返り、大和守くんの方へ身体を向ける。

「えっと、ちなみに隊長は?やっぱり…長曽祢とか?」
「長曽祢さんでもいいけど…なんなら大和守くんでもいいよ?」
「えぇ、僕!?でも…主、僕なんてそんな…和泉守や、堀川、清光だっているのに…」
「ふふっ…でも沖田の愛剣の一つでしょう?扱いは難しいけれど、性能はいいって教えてくれたのは大和守くんじゃない」

私の言葉に大きく狼狽える大和守くんは小さく頷いていた。微笑む私は大和守くんにおいでと手招きすれば、戸惑いながらも私の前に腰掛けた。私はぽんぽんと彼の頭を撫でる、大和守くんは目を見開いて恥ずかしそうに視線をそらしていた。

「大丈夫、貴方なら出来る…」
「清光の方が適任じゃないかな…」
「確かに加州くんは強いよ?でも…大和守くんも強い。周りを見て判断出来る、そんな優しさと強さをもっている…でも大和守くんがそれでも無理だと言うのなら、隊長を代えるつもりだよ?」

そっと頭から手を離した私に、大和守くんは大きく左右に首を振った。真っ直ぐな目で私を見つめ続けて来る、私はそんな彼の瞳に見惚れてしまった。カッコイイなー…とつい思ってしまう。

「主、僕…やりたい。隊長…やらせて」
「沖田の愛刀である大和守くんなら大丈夫、沖田に近付く為に頑張って来て…」
「ありがとう、主…頑張るよ…」

そう微笑んだ大和守くんは、私にぎゅっと抱き着いて来た。私は彼の背中を撫でながらいってらっしゃいと呟いて彼の心臓の音を感じていた
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