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幸せになりたい!『刀剣乱舞』

第9章 第九章


腰の不調は相変わらずだったが、朝食を食べ終わった私は全ての刀剣男士達を呼び寄せた。最初の頃と違う、殺気のない視線に内心ほっとして見えた。

「さてと、皆さんに集まって貰ったのは…私から大切な話しがあるからです」
「主からの話だ、皆心して聞くように」
「いや、長谷部さん…そんな大層な話じゃないですよ?ただ言わせて貰えるのであれば…私は皆さんを刀解致しません。それを誓わせて頂きたい」

私の言葉に全ての刀剣男士達のざわつきと言ったら、それはもう凄かった。貴方達が言いたい意味は理解出来る、夏栄の無茶ぶりに振り回されてそれが自分自身の常識になってしまったら、私の言葉が非常識になってしまうというのだろう。しかし私がもしも夏栄と同じ事の繰り返したとして…また恨み辛みがつのるだけなのではないだろうか、それに愛して欲しいという刀が多いなら私はそれだけ沢山愛したい。

「まぁ、それだけです…だって皆さんは私の大切な刀であり仲間ですからね?」

私の言葉に数人の刀剣男士は「主に一生着いて行きます!」と聞こえた気がしたけれど気にしないで置こうと思う。

+++

「前田くん…今いい?」
「君主、どうなさいましたか?」

ててて…と私の前に来てくれた前田くんに手伝って欲しいと伝える。鳥の餌を持ちながら大典太さんについての事を説明した、直ぐに納得して貰えて一緒に大典太さんの所へ向かう。大典太さんは私の姿と前田くんの姿を見れば目を見開いていた。

「先程ぶりですね!」
「あんた…どうして」
「少しでも慣れて貰えるように…前田くんを連れて来ました!」
「……どうせ俺の使い道は、誰かが病に倒れた時だけ」
「ふふっ…それなら私が病におかされた時などは怖くありませんね?大典太さんに添い寝して貰います!」
「なっ…」
「君主、大典太さんが固まってしまいましたよ?」
「あらまぁ…」

これは私が悪いの?あぁ…やっぱり私が悪いのね?そう考えながら前田くんと大典太さんの三人でのんびりと話しをしていた。前田くんと一緒にいるのか私の周りにも小鳥がパタパタと飛んで来た。

「ふふっ…可愛いな」
「君主にとても懐いていますね…鳥達もとても嬉しそうです」
「でも餌付けのような気もするけど…良し大典太さんも一緒に餌を撒きましょう!」

そっと大典太さんに餌を手渡して、私の肩や腕にとまっていた小鳥が可愛らしく首を振っている
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