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幸せになりたい!『刀剣乱舞』

第4章 第四章


「本当に優しいですね?でしたら…この歯型をなんとかして貰えませんか?一応見えなさそうな服を選んで隠しましたが、他の刀にバレると困るので…」
「…かしこまりました。主は一度寝床に戻って下さい。俺は後で向かいます」
「分かりました。燭台切さんと歌仙さんに一言伝えてから行きますね?」

苦々しく頭を下げた長谷部さんは私から背を向けて走って行く。私もまた彼が周りの刀に圧し切らず、これ以上機嫌が悪くならないように急いで部屋に戻った。燭台切さんと歌仙さんに伝えれば、すんなりにこやかに見送ってくれる、もしかすると廊下の声が二人に聞こえていたのだろうかと考えたが気にしない振りをした。

+++

大宴会だったからか大広間ではまだ寝てしまっている刀を通り過ぎる。静かに歩き寝室へ戻れば長谷部さんが早くも到着していて、両手には化粧品が握られていた。座れと目で訴えられる為、襖を閉じた私は彼の前に腰掛け大人しく正座をする。

「首を上げて下さい。はい…そのままでお願いします」
「あの…手間を取らせてごめんなさい」
「いえ…主の肌を傷物にした輩には、はらわたが煮えくり返りますが貴女が悪い訳ではありませんので」

白い手袋を取った彼は手のひらにクリームを塗り「少々冷たいですが我慢して下さい…」と呟くと私の首筋にヌリヌリと塗り始めた。そんなクリームは一体どこから手に入れたのだろうかとか、塗り方に色々と文句を言いたくなるが先ず私が一言いうならば…

「んぁ…は、はせべ…さ…くすぐった…ぃっ…」
「!…あっ、いや…申し訳御座いません!」
「はぁ、はぁっ…だ、大丈夫です…だい、じょうぶ…ですから…は、はやく…終わらせて、下さ…やっ!んん゙!」

私の性感帯で一番弱いのは首筋であった。小狐丸さんがムチだとするならば長谷部さんはアメである。そんなに優しく撫で回されたら妙な声が出てしまっても仕方ないだろう、これは不可抗力だ。私は悪くないと言い聞かせる。くすぐったくて逃げたくなるが、長谷部さんは私の事を思ってクリームを塗ってくれているのだと考えたら嫌がる訳には行かない。

「ぁっ、ふ…んぁっ…は、せべ、さっ…ぬ…ぬれ…まし、たか…?」
「っ…いえ、もう少しだけ…お待ち下さい」
「んんっ、やっ…そこ、だめっ…」

恥ずかし過ぎて涙目で長谷部さんを見る。まだかと伝えても中々終わる事はなく、私の我慢はずっと続いていた
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