第14章 溢れ出すeroticism
『苗字名前よ、よろしくねツェッド』
そう、ふわりと笑顔を向けるとツェッドの手をにぎった。
「やはり、名前は柔軟な方なんだな」
スティーブンがそう言うと名前は
きょとんとした顔で
『そう?でも彼真面目そうだし
誠実そうじゃない、少なくともあなた達よりは』
と名前は、スティーブンとザップへと悪戯な笑顔を見せると2人は至極困ったという様な顔をする。
『それに、いい身体だし』
ねえ、とチェインに顔を向ければ
こくりこくりと、チェインは首を上下に動かした
「オメェもか犬女」
ツェッドを気に入ったのか、
ニコニコ笑っている名前をクラウスが宥め
先ほどの潜入捜査への計画をもう一度説明すれば
小さくため息を漏らし了承した。
『残念だけど、また組みましょうねツェッド』
「オメェは俺とだろうが」
2人の間に割って入るザップに
『アンタと相性がいいってことはツェッドとも相性がいいって事でしょう?
性格を考えると彼との方がよっぽど楽に仕事ができると思うんだけど』
『それに、私興味があるのよ』
レオナルドは彼女の劣情を抱かせる様な表情を見て背筋に
冷たい汗が流れるのを感じた
『冷たい水の中でとろける様な熱いセックスなんて素敵じゃない』
水中でするの?普通にベッドでするの?
どっちなの?
官能的な甘い言葉とは裏腹に、キラキラと好奇心に
満ちた瞳を向け問い詰める名前の腕を引き
戸惑うツェッドから引き離す
「ごめんなさい、名前さん羞恥心が欠如してて」
ごめんなさい、とペコペコと頭を下げるレオナルドに
メンバーは苦笑いするのだった。