第13章 腹に思ふ
「名前さん!」
名前が本部に顔を出すと、すぐに
ニコニコとレオナルドの声が聞こえる。
『あら、レオどしたの?』
これですよ、これですよと言いながら、PCを取り出し
ソファの前のテーブルに設置する
「最近出た、タコ足の高画質版です
名前さんみました?」
『まだ見てないわ!』
名前も興味深そうな顔をすると
床に座るレオナルドを後ろから抱きしめた。
「ちょっと、名前さん離れてくださいよ〜」
『あら、良いじゃない』
『それに何か久しぶりじゃないこうするの!』
後ろから抱きしめながら、レオの首元にグリグリと
頭を押し付ける名前に
呆れたと笑いながら、名前の頭を撫でる
優しく目を細めるレオナルドをみてチェインは
小さく笑った。
「これですよ」
レオナルドの肩越しから画面眺める名前は
幾度もその画像を見た
『ありがとう』
動画を見ていると、誰かが扉から入ってくる足音がした