• テキストサイズ

【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第11章 暴走する偏執




KKはすがままになる名前の後頭部を
がしりと掴むと
「名前はやく!早く治しなさい!」
はやく!とまくしたてながら
名前の顔をハマーへと推しやる


『待って待って』とベットに手をつきながら
必死で距離を取る名前の頭をKKは
問答無用で押す


焦る名前に対しハマー
はっはっはと笑いながら
「近くで見ても名前は綺麗だね」
なんて呑気な事を言っている


『治せない!治せないの!』

誰か止めなさいよ!腕の力が限界なのか
一際大きな声を上げたところで
名前の腰をザップが引き寄せ
KKから距離を取る


「なんでよ!名前はハマーのこの可愛い顔がどうなってもいいの?」


泣き崩れながら言うKKの肩を抱きながら
チェインもうんうんと頷き名前をみつめる


『私だって残念だけど

デルドロとハマーにはきかないのよ』

こめんなさい。と申し訳なさそうに言う名前に
KKは大きくため息をつく



「ありがとう、KKきっとすぐ治るから」


ハマーがにっこりとKKをみつめる




まあ、とクラウスが声を上げ
「色々あったがとにかく
稀代の厄介者は退けたんだ
ご褒美だと思ってゆっくり療養すればいいさ
折角こうやって外にも出られたことだ
欲しいものや食べたいもの
なんでも言ってくれ給え」
そう言うと、口々に周りから誘いの言葉が飛び交う






「いや 僕はもう帰るよ」






「‥帰るってどこへ?‥‥」







‥‥どこって決まってるじゃないですか







そういうと彼等は
パンドラム へと帰って行った。
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp