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【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第8章 豪運のエイブラムス




少し歩くと、駅のホームだろうか
開けたところにでる
2人の寄り添う人影が見えてくる。



距離をたもち

「4分もたすぞ」
スティーブンの言葉に「アタシに命令しないで」
こんな状況でもKKがくってかかる

「クラウスが来る前に周囲の敵を全て排除する」


「当たり前でしょ
名前私たちになんかあったら貴方頼りなんだから
1番初めに倒れたりするのは無しよ」


『了解です。』



『なんだか、すっごく興奮してきました♡』


「名前のそういう所こうゆう時すっごく心強いわ」


あざーすと、2人に向けて笑顔を向けると


スッと、スティーブンの瞳から熱量が消え

「いくよ」という低い声が響く


彼らの後に続き周囲の敵を一体ずつ倒していく



上がる息遣いにもう何対目かも分からない敵を倒し
2人の姿を探すと
小柄の女の姿をしたブラッドブリードと交戦中だった
直ぐに加勢しなければと足を向けると

肉を割く嫌な音と共に生暖かい飛沫が掛かる

「なんだか残念だわ‥‥あなた達」


「対『ブラッドブリード』特化型人間兵器と聞いていたのだけれど‥‥後一歩よね」


唇を噛み締め
ブラッドブリードと2人の間に割ってはいる


「貴方は私を楽しませてくれるとでもいうの?」

名前は、いつも通りの凜とした笑みを浮かべて

『勝てるなんて毛ほども思っていないわ』

そう、言い放った。


ほんとに、つまらない。スティーブンに突き刺さった
変形した手を引き抜き名前へ向かって
大きく振り被る


名前は血焔術を使い両手で押さえるものの
あまりの力強さに壁に向かって吹き飛ばされる。


「本当につまらない‥‥
‥‥‥っ‥‥‥これは‥‥」

ブラッドブリードの手は半分が、
溶けたようになくなっており

「お前がやったのか?」
コトリと首をかしげ
名前に対する怒りを露わにする

「えらく地味な技だな」


『そう?私は気に入っているんだけれど』


叩きつけられた身体を、壁にもたれながら
起き上がらせる。


もう少し、あともう少しだけ時間を稼ぐために
何か方法を探り辺りを見渡す


「ねえ、これも貴方がやっているの?」


『え?』
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