第6章 型にはまった感情
任務が終わり
スティーブンにライブラの事務所まで送ってもらう
助手席に座り、隣に座る
スティーブンのハンドルを持つ手を見つめる
「どうしたんだい?」
『いえ、少し久しぶりだったから』
「疲れたのなら、事務所には寄らずに家で休んだらどうだい?
別に明日でもいいんだろう?」
『まあ、そうなんですけど
何だか今日は眠れそうもなくて』
「それは誘ってるのかい?」
信号機の赤い光の中でこちらを艶っぽい笑顔で
こちらをみるスティーブンと目があう
『いーえ、恐れ多いです』
ふわりと笑い返すと
連れないなとつぶやきまた車が動き出す。
いつも、誰かを殺した時は
高揚感からか身体が火照り
いつもの何倍も興奮した
どろっどろにとろけるようなセックスをしたくなる