第5章 艶然とした狂気
扉が開き、クラウスとギルベルトさんが早足で入ってくる
「みんなおはよう。早速だが敵だ」
いきなりの言葉につい、レオナルドはさっきまで項垂れていた名前に目を向ける
目があうと、ことりと首を傾げる名前
心配してくれてありがとうと言わんばかりの、ふわりとした笑顔を向けてくれる
「じゃあ僕は名前と組もうかな」
「は?!仕事の相性なら俺が1番だろ!」
「名前には、レオナルド君と今回の騒動の糸を引いている者の所に乗り込んでもらう」
二人の言い合いに割り込む様にクラウスが指示をだす。
『了解』
じゃあ行ってくるから、私の携帯にデータ送っといて
ヒラヒラと手を振りレオの腕を掴んで部屋を出た