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【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第3章 彼女の弱点



2人の普通すぎる会話に
もしかしたらこの姿は自分だけにしか見えないものなのかと
「え、、、なんで?ーーーっえ?」
素っ頓狂な声を上げてしまう


「どうしたんだよ、陰毛頭」


それよりも、とザップの視線が名前の胸元へと下がる


「あいっかわらず、すっげぇいい身体だな」


『黙れ発情期猿』


「あ゛?!」


さっきよりも深く眉間にしわを寄せ睨み合う2人に
レオナルドは首を傾げていると


ガチャリとまた誰かが帰ってきた。


「おはよう・・・どしたんだいレオ
そんな入り口で立ち止まって」


「っ!!スティーブさん〜」


やっと話が通じそうなスティーブとその後ろにチェインが
後からついて入ってくる


『スティーブさんに、チェイン!
久しぶりね』


チェインもザップ同様なにも疑問に思わないのか
ニコニコと嬉しそうに。おかえりなさいと声をかける

レオは最後の砦だとばかりにスティーブンに目を向けると
こちらに苦笑いしながら名前に近いた


「おかえり、名前」

「とりあえず少年には今の君の格好は刺激が強すぎるようだ」


彼女の隣のデスクに持っていた紙袋を置き
中から、新しい遠目から見ても上等そうなシャツを広げ
彼女に羽織らす


『スティーブンさん!もー遅いですよ〜』

悪態をつきながらも彼女は素直に差し出されたシャツに腕を通す


「すまない。君への贈り物だと思うとついつい慎重に選んでしまってね」

思ったよりも時間がかかってしまったよ。と困った顔をするスティーブンに

『助かりました。ありがとうございます』
と、項垂れながらボタンをしめる彼女に
「どうしたの?」
と聞くと、先程クラウスに説明したことを繰り返し話す

思い出してまた少し頬を膨らます。


「また、糞くだらねぇ占いかよ」

とザップが悪態をつけば
『死ね馬鹿猿』食い気味に名前もくってかかる


「でも、こっちのシャツの方が名前には似合ってるよ」
スティーブンが背中から腰を撫でおろし
シャツの質感を確かめるように呟く


「それに、自分が選んだものを身につけてくれていると思うと
心なしか優越感を感じるよ」

甘い言葉を囁きながら、頬に手を添えてくる伊達男に
名前は、呆れたという顔をしながら

『はあ』

曖昧な返事を返す

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