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【血界戦線】SOAK IN BLOOD

第3章 彼女の弱点



ピンヒールをガツガツと鳴らしながら、
ライブラの扉を勢いよく開ける。
久しぶりにみる事務所にいたのは
パソコンに向かうクラウスだけで、名前は盛大に溜息をついた。


『ねえ、クラウスさん聞いてよ!』

「あぁ名前・・・長期任務おつかれさま
おかえり。」


『ただいま!それでね!?』

ボスからの労いの言葉も軽く流し
ガツガツガツと先程のピンヒールを鳴らし
クラウスの机にドンと両手を叩きつけこちらに身を乗り出してくる


「どうしたんだい」


名前は、ふんわりとした雰囲気に優しく芯がしっかり通った
女の鑑と言うやつなのだが、
短気と言う弱点がある。


『ほらこれ見てよ!』

黒いスーツを脱ぎ、薄いブルーのシャツを指差すと
時間が経って赤黒くなった血痕が付いている


『今日のラッキーアイテムは、新しいブルーのシャツだって言うから
わざわざ新調したのに、任務の最後の最後によ!』


ほっんとに信じられない!と、頬を膨らませながら
シャツを脱ぎそばのゴミ箱に入れる

その下着姿のまま、まだ足りないとでも言うように
眉間にしわを寄せている


「こら レディがこんな格好で・・・」


やはり、短気だけではなくこの羞恥心のなさも弱点に追加しておく。
『新しいシャツはスティーブンさんに頼んであるから』
と腰にてをあてながら
じゃあそれからシャツを脱げばよかったのではと首を傾げていると

おはようございます。という声とともに扉が開いた


「あ」

「え、ちょ・・・クラウスさん?・・・・えっ?!」


名前は振り返り久しぶりにみる顔に、笑顔が戻る


「ふ、2人は何してるんですか?!」

「・・・別に何も」


「うっす」

「あ、ザップさん!ダメです帰ってください!
ぼ、僕たちは帰らないとーーー」


「あ?!何でだよ」


レオナルドの制止を無視しザップが事務所に踏み込むと



「お、名前帰ってきてたのか、お疲れさん」


『そう、ついさっき帰った所なの
ありがとうザップ。』


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