第2章 routine work
両親と足の悪い妹のミシューラとヘルサレムズ・ロッドを見に来た時のこと。
人智を超えた奇跡が起こる街ヘルサレムズ・ロッド
妹の足の事を願うそんな時人外の物に
見届けるものを選べた見届けぬ者には視力は必要無いと迫られたこと。
ぎゅっと拳を握りしめ、俯きながら
「動けなかった・・・
僕は・・その間ずっと・・・固まっで!
僕は・・・
僕は・・卑怯者です。」涙を流しながら絞り出した彼の言葉に
彼の後悔と妹への思いがひしひしと伝わってきた
『・・・レオナルドくーーーー』
かける言葉が出てこず、それでも彼を励まそうと
彼を抱きしめようと手を伸ばした時
ドンドンドン!
大きな音と共に頭上から砲撃が落ちてくる
視線を上げると
警察のヘリがやっとここの場所を特定したらしく
両手を頭の後ろに そのままうつ伏せになれ!
私たちを確保する為に取り囲むように降りてくる。
「面倒だなオイ」
「レオナルド君
君の能力のことその事情全て了解した
その上で私は取引をもうしでたい いいかね?
おそらく君の能力はこの局面を左右するカギになる
ついては我々に協力してほしい
我々も君の目的の達成に助力することを約束しよう」
びっくりしたように、クラウスを見上げるレオをよそに
クラウスは言葉を続ける。
「改めて ようこそ ライブラへ」
さて、とクラウスは一歩前に踏み出し
「ザップ君、名前君
ここは私が引き受けよう」
「・・・八つ当たりだ」
さっきのアレでいくつかの鉢植えが台無しになっている
『クラウスさんはあれで意外に短気で理不尽なのよ』
「こいつは・・・血の雨が降るぞ」
レオはクラウスの大きな背中をみつめ
ブレングリー流血闘術
・・・推して参る
「そうだ レオナルド君1つだけ認識を改め給え
君は卑怯者ではない
なぜなら君はまだ諦めきれずそこに立っているからだ
いいか
光に向かって一歩でも踏み出そうとしている限り
人間の魂が真に敗北することなど断じてない」
ーーー11式
旋回式連突
「いけ!手始めに世界を救うのだ!」