第4章 三次試験
次にルカが明るい声をあげたのは、タイムアップ30秒前。
ゴン達がゴールにたどり着いた時だった。
『タイムアップーー!
第3次試験通過人数 26名!!』
「みんな!間に合って良かった~!!」
「「「「 ルカ!!!」」」」
ゴールしたゴン達に駆け寄り、ルカはそれぞれの名を呼んだ。
「お前、無事だったのか!」
「4人とも一緒だったのにルカだけ違っちゃったから、心配したんだよ!」
「んだよ、全然へーきそうじゃん」
「ルカだけ別ルートだったが、問題はなかったのか?」
「うん!大丈夫だったよ。
2番目にゴールしたもん!」
「「「「 2番目!? 」」」」
誇らしげなVサインと笑顔を見せるルカに、レオリオ、ゴン、キルア、クラピカ達4人は驚きの声をあげる。
「やっぱりルカはすごいや!」
「ったく…俺もそっちの方が良かったぜ」
「確かにそっちは大変だったみたいだねぇ
あちこち汚れてるし……」
「や~、コレは最後の最後に汚れちゃってさ」
ゴンとキルアが口々に、ギリギリまで粘った試験内容を教えてくれる。
(ふふ……心配することなかったね)
制限時間が迫る中、いつになっても姿を現さないゴン達にヤキモキしていたルカだったが、皆の無事な顔を見てほっと一息ついた。
タワー頂上で別れた時に比べると、だいぶ汚れた彼らの衣服が、離れていた72時間を代弁しているようにも見え・・・
ルカは心の底から再会を嬉しく思う。
何でもない会話も、3日ぶりだと思えば自然に笑みがこぼれる。
(よかった!!)
・・・喜色満面、再会を噛みしめる間もなく
集められた受験生達に、次なる試験内容が発表された。
その内容とはーー・・・
「これからクジを引いてもらう。このクジで決定するのは………
『狩るものと狩られるもの』!! 」
第4章 三次試験 ー完ー