第10章 下忍の任務
「なかなかのクナイさばきニャがまだまだニャ!」
「そうだね。あと5mmは刈り取れると思っていたよ。」
イタチのクナイが忍猫の髭を、10cm程刈り取った。
(ああ可哀想に!……そうだ!あとで治してあげよう!)
ルナは忍猫に同情し、忍猫の髭を伸ばすことを決意した。
「ニャー⁉︎」
忍猫が髭を刈り取られて悲鳴をあげた。
ゴチン!
続いて、イタチが投げていたクナイが忍猫の頭を打ち、落ちて来た忍猫を、イタチが受け止めた。
そのときテンマは、忍猫の髭を取ったはいいが、大穴に落ちそうになっていた。
イタチが万が一来なかったらまずいので、ルナはテンマにチャクラ糸を巻き付け、引っ張り上げてあげた。
「ルナちゃん、ありがとう!」
「どう致しまして!」
ルナは髭の件には触れないでおいてあげることにした。
「にしても、どうやって引っ張り上げてくれたんだ?
何も使ってなかったように見えたけどよ……」
「はは、ただのチャクラ糸だよ。」
ルナは軽く言った。
そして、驚くテンマを放ったらかして、イタチのところへ向かった。