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神隠れの少女【NARUTO】

第10章 下忍の任務


次の日は、早速任務だった。

何でもリッチな夫人の猫が逃げたらしい。

どこかで聞いたような任務だったが、まあ一旦置いておいた。


「へえ、じゃあ?この猫捕まえるんがウチらの初任務かや?」

シンコは猫の写真を見ながら言った。

「ま、そうなるかな。

言っとくけど、油断は禁物だぞ。無傷で捕まえなきゃいけないんだから。

それじゃ、いくぞ、お前ら!」

水無月班一行は猫探しに出かけた。



「こちら、ルナ。ターゲットを発見。」

「こちらイタチ。同じく。」

「こちらシンコ。ターゲット未確認。」

「こちらテンマ。同じく。」

「…………………………」

「イタチ兄さん、挟み討ちで行こうか?」

「……ああ。じゃあ、一、二…………」

三、のタイミングでルナとイタチは逆の方向から猫に飛びかかった。

次の瞬間、ルナとイタチの腕の中には、依頼の猫がいた。


「ターゲット確保。このまま引き渡して来ます。」

と言ってイタチは火影邸へ直行した。

「おい、イタチ!待て!」

テンマが叫んだ。

「あや、イタチ兄さん行っちゃった。

みなさん、私達も行きましょう。」

「せやな。それにしても、イタチとルナちゃん、凄い息ピッタリやなあ!」

シンコがそう言うと、ルナは舌をチロッと出して、

「兄妹ですから!」

と言った。

それからみんなで急いで火影邸に向かった。

ルナは瞬身でササッと行きたかったが、他の二人が出来ないので、我慢した。



火影邸では、これまたどこかで見たような光景があった。

飼い主に頬ずりされて心底嫌そうにしている猫。

そしてそれを呆れたように見るイタチ。

「あれじゃ、逃げるのも無理ないな……」

ルナにはイタチの呟きが聞こえた。


「イタチ兄さん!」

「ルナか。」

「おい、イタチ!」

「水無月上忍、たった今、任務が終了しました。」

「うん、そうだな。それよりイタチ、班員を置いていくな!」

水無月上忍は少し怒っていた。

「すみません。」

イタチは素直に謝った。


(やっぱり、ここがサスケと違うところだよなあ)

ルナは呑気にもそう思った。


「ま、いい。イタチとルナちゃん、見事な連携だった。」

水無月上忍が褒めてくれた。
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