• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第49章 二年後


ところは変わって、ここは木ノ葉の里。

ルナが里を抜けて二年、ナルト、サクラ、サスケは、ルナに真実を問い正し連れ戻すために、

あるいは復讐を遂げるために、必死に努力を続け、見違えるほどに強くなっていた。

ナルトは自来也の下で、サクラは綱手の下で、サスケはヒルゼンの下で。

かつてカカシ班として活動していた彼らは、カカシの下を離れて修行と任務を続けていた。

だが、そんな彼らの日々は、ナルトの帰還によって変わろうとしていた。



「う〜ん、全然変わってねぇってばよ!」

ナルトが建物の屋根の上に仁王立ちになって、木ノ葉を見渡し、独り言ちた。

「よ〜、ナルト。お帰り。」

「カカシ先生!」

噂を聞きつけ、いつの間にかすぐ近くでイチャイチャパラダイスを読んでいたカカシを、ナルトがサッと振り返る。

「サクラとサスケもいるみたいね。情報が早いなぁ。」

カカシがそう言ったとき、地面から威勢のいい元気な声がナルトを呼んだ。

「ナルト〜!久しぶり〜!」

「サクラちゃん!サスケェ!」

声のした方に飛び降りてみると、二年前の面影を残しながらも、逞しく成長した友たちがいた。

「ナルト、アンタ私より背ェ大きくなったんじゃない?」

サクラが腕で自分の背の高さを示す。

時間の流れを感じて、昔の小さかったナルトが少し懐かしい気がすると同時に、大人っぽくなったナルトにちょっぴりときめいてもいた。

「あ、ホントだってばよ!」

ナルトはそれを見て、少し嬉しそうに笑った。

チビを脱却できたと実感できたことが嬉しかったらしい。

「……まぁ、俺の方がデカいけどな。」

サスケがナルトから目を逸らし、ボソリと呟いた。

「なんだとぅ⁈」

ナルトがサスケに食ってかかろうとしたそのとき。

「ナルトの兄ちゃーん!」

子供特有の高い声がして、そのやり取りは中断された。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp