第48章 奈落へ
数日後、木ノ葉にて。
七班の四人は、とある茶屋で集まっていた。
「……今日集まってもらったのは、言わずと知れたレイ……いや、ルナのことだ。
ナルト、サクラ、サスケ。俺も綱手様から大雑把なことは聞いているが、やはり、お前達の口から直接聞きたい。
…………ルナは何故、大蛇丸のところに行ったんだ?」
カカシはサスケを刺激しないように気をつけながら訊いた。
「……それは……その、世界征服をするためだって……でも…………」
「……でも、俺は信じねぇってばよ…………ルナ姉ちゃんは、そんなこと考えるよーなヒトじゃねぇ!」
サクラとナルトは、ルナが言っていたことを伝えながらも、それに対する不信を表明していた。
それを聞いて、サスケがテーブルをバンッと叩き、立ち上がった。
「……サクラ、ナルト。お前らまだそんなこと言ってんのか⁈アイツの顔を見て、声を聞いて!
アイツは狂ってる…………何を企てたっておかしくねぇ!」
(シスイさんを殺したのも、うちはを滅ぼしたのも、みんなアイツだったんだ……優しい兄さんに全てを背負わせて……
……アイツは俺から全てを奪った……一族も、兄さんも…………自分のためだけに!
サクラもナルトも、なんでそんなヤツの味方するんだよ…………!)
サスケが憎々しげな表情でまくし立てる。
「…………サスケ、一旦落ち着け。
でも……ふ〜ん、サクラ・ナルトと、サスケで割れるとはね…………」
(意外だな……)
昔のルナの側にいた分、サスケの方がルナの言うことを受け入れられていないだろうと思っていたカカシは、
少し驚いたように呟いた。