• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第47章 二度目の里抜け


そんな四人衆に、ルナはあははと軽い笑いを向けて、話し始めた。

「…………いやね。俺は、木ノ葉から追っ手が来るのをわかってて、わざとゆっくり進んでたんですよ。」

「な…………」

予想外の発言に、四人衆の喉から間抜けな声が漏れる。

「…………どうせ、大蛇丸さんは数年後にまた転生できるようになるんでしょう?

だったら、この里抜けを、一大イベントにしたいんですよ!」

「はぁ…………」

ルナのよくわからない説明に、誰かが溜息を吐いた。

「もー、溜息吐かないで下さいよぉ。大事なことなんですから!

でも、俺のやりたいことはシンプルです。

これから、俺の木ノ葉での知り合いで構成された小隊が来ます。っていうか、来てます。まだ遠いですけど。

彼らに、『うちはルナは木ノ葉の敵だ!』って、思わせたいんですよぉ。どうしても。

だから、彼らが追いつけるようにゆーっくり移動してるんです。」

(だってそうしないと、サスケが復讐対象を私に変えてくれないもんね〜)

ルナはニコニコと笑って、そう言い切った。

「はぁ…………ワケわかんねーけど、アンタの頭がオカシイってことはよくわかったぜ……」

多由也が呆れたように言った。

「まあまあ、そう仰らずに。

そうそう安心して下さい、彼らに説得されて、俺が木ノ葉に戻ることは、絶対にありません。

大蛇丸さんとの約束、ちゃんと覚えてますから。それに、その程度で戻るくらいなら、そもそも抜けませんって。

じゃ、行きましょうか。あ、罠とか仕掛けなくていいですよ、予定がズレ込むと嫌ですから。」

ルナはそう言うと、大蛇丸のチャクラの方に向かって、スタスタと歩き出した。

その破れた黒い服から覗く白い背中を、四人衆は慌てて追いかけた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp