第47章 二度目の里抜け
「サスケ君!サスケ君!」
サクラがサスケの部屋のドアをバンバンと叩く。
ガチャリ、と音がして、その中からサスケが姿を現した。
「…………なんだ、朝からうるさいな……サクラか。どうかしたのか?」
何も知らないサスケは、そう言って少し不機嫌そうにサクラを見た。
「サスケ君……レイ君が、大蛇丸のところに行っちゃった……」
「なに⁈」
サクラの言葉に、サスケは半開きだった目を見開いた。
「詳しいことは後で話すわ!さっき、シカマル達がレイ君奪還任務に行くことが決まったの!
サスケ君も来るわよね?」
「………………勿論だ。でも……レイ、どうして……」
(昨日様子がおかしかったのは、このせいだったのか?
レイ、どうしてだ……お前が大蛇丸のところに行く必要なんて、これっぽっちもないだろ……⁈)
サスケは予想外の事態に驚愕していたが、なんとか返事をした。
「私にもよくわからないの!とにかく、ナルトも連れて行くことになってるから!早く行きましょう!
三十分後に、門の前に集合なの!」
「わかった。すぐに行く。ナルトのところには俺が知らせに行く。
サクラも準備して、すぐに来い。」
サスケは最近ルナの家によく行っていて、サクラよりも速く行ける自信があったため、サクラにそう言った。
「サスケ君……わかった!急いでね!」
サクラはそう言うと、サスケの家から超特急で去った。
「レイ…………お前は大蛇丸なんかに渡さない。」
サスケはそう呟くと、手早く準備をして、ナルトの家に向かった。