• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第47章 二度目の里抜け


十分後。

火影室には、サクラとシカマルが来ていた。

「……来たか。突然だが、昨日夜遅く、皇レイが里を抜けた。ほぼ間違いなく音の里に向かっている。」

「なっ……⁈」

綱手の言葉を聞いて、シカマルは目を見開き、サクラは沈痛な面持ちで俯いた。

「それで、お前を呼んだのは、皇レイ奪還任務についてもらうためだ。」

「ちょい待って下さいよ!そんな任務、中忍になったばっかの俺が……」

シカマルが慌てたように言う。

「……わかっている。お前達の他にも、中忍上忍で構成された小隊を派遣する。ただな……

……里抜けしたのは、皇レイだ。噂じゃ、かなり強いらしいじゃないか。」

「それは、もう……」

(噂じゃ、上忍レベルを超えてるらしいし……レイの実力は、はっきり言って未知数だ……)

シカマルが、言わずもがなだ、と言いたげに呟く。

「そういうことだ。皇レイを連れ帰るには、知り合いのお前らの力も必要だってことさ。」

綱手はそう言って溜息を飲み込んだ。

「……わかりました……一つ、聞いても良いですか?」

「なんだ?」

「……レイは、どうして里抜けを?」

「さぁな。サクラの話じゃ、なんでも、目標があって、そのためには大蛇丸のところに向かうのは避けられない、だそうだ。」

「そうですか……」

(なんか、レイらしい理由だな…………)

シカマルが呟く。

このときシカマルは……認めたくはなかったが……ルナを連れ帰るのは至難の技なのではないかと、チラッと思った。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp