第9章 アカデミーの日常
「流石ルナ様です。もうこんな難易度の高い術を開発するなんて…」
李蘭は目をうるうるさせて言った。
「まだ目視可能範囲にしか使えないけど、おいおい範囲は広げるつもり。
…………それより李蘭、私まだ、幻術が一つも使えないんだけど、教えてくれない?」
「わかりました。では、私がルナ様に幻術をかけますから、ルナ様はそれを神通眼でコピーして下さい。」
「わかった!」
「では、行きますよ。
幻術・黒暗行の術!」
「わー、暗くなったー!」
「早く神通眼で解析して下さい。」
「はーい!
…………コピー完了!」
コピーが完了すると、ルナの視界に光が戻って来た。
「あれ?勝手に解けたよ?」
「神通眼は、コピーした幻術は解くことができますから…」
「ええー!それってかなり、凄くない?」
「ふふ、そうでしょう。
…………実は、神隠れの里の忍は、他里の忍達とは、起源が少し違うのですよ。
………少し、昔話をしましょうか。」
ルナは、忍の起源、昔話と来て、大筒木カグヤのことに何か関係あるかも、と思ってドキドキした。